RICSブログ

「髪を洗うのを嫌がります」どうしたら良いでしょうか…?

“髪を洗うのを嫌がるのですが、どうしたらいいでしょうか…?”
というご相談をいただきました。

お母さんは、髪を洗ってあげたい
きれいに、清潔に…という思いで一生懸命

一方…お子さんは、髪を洗うのを嫌がる

私は小さい頃は団地に住んでいたので…
お風呂の時間になると、イロイロなお家から
子どもの泣き声が聞こえていたなぁ〜という記憶があります。

今も昔も…髪を洗うのは
多くの子どもにとって
苦手なことなのですね☆

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今回は「髪を洗うのを嫌がる」理由について、考えてみたいと思います。

 

先日、数回に渡って、感覚のお話をしていたこともあり…
【関連記事】
☆「感覚刺激に敏感」…どういうこと?
https://riecs.net/blog/140/
☆知って得する♪「感覚に敏感」なお子さんの接し方
https://riecs.net/blog/149/
☆「キライ」を「楽しく」するヒント♪♪ ~泥遊び編~
https://riecs.net/blog/161/

そのお母さんは、お子さんの「感覚が敏感」なのかも…
と、イロイロ考えて、試されたそうです。

*できるだけ、顔に水がかからないように、洗面器でゆっくり流したり、流す位置を工夫してみたり…
*香り付きシャンプーは、フタを開けなくても、「目にしみる〜」と言って、苦手そうだったので
*無香料のシャンプーに変更されたそうです

お母さんの、柔軟性&工夫&行動力がステキですね〜♡♡

その結果…髪を洗わせてくれる日も増えたけど…
でも、やっぱりイヤがることが多い、ということでした。

そこで、「髪を洗う」作業を少し細かく見てみました。

髪を濡らす ︎▶︎ シャンプーをつける ▶︎ 洗い流す ▶︎ 拭く(タオル) ▶︎ 乾かす(ドライヤー)

いわゆる「髪を洗う」という言葉からイメージするのは
「シャンプーをつける ▶︎ ︎洗い流す」 でしょうか。

でも、髪を洗うのを嫌がる理由は、その前後にあるのかもしれません。

例えば…私の場合
顔に水がかかることはOKだったけど…
*母にタオルで髪を拭かれると、髪が引っ張られるようで、頭が痛い!
更に、タオルで拭かれる間
*体がグラグラ動いてしまい…
*母から「ちゃんと立ちなさい」と言われる
*そんなこと言われても…ちゃんと踏ん張って立つことが出来ない…
(私は、姿勢を保つことが難しい & 不器用

なので、髪を洗うのはイヤでした(笑)

ということで、私が、髪を洗うのがイヤだった理由
実は、髪を洗った後の「髪を拭く時」だったのです☆

そして、私の場合「感覚の敏感さ」に加え、
「姿勢を保つことの難しさ」にも理由がありました。

特に、小さなお子さんや、姿勢を保ち続けたり、バランスがあまり良くないお子さんの場合…
*頭をゴシゴシされる時、首や体がグラグラ動いて、不安定になっている
*立ったまま、目を閉じることが怖い
*頭を下に向けたり、頭の位置が変わることに不安
というお子さんもおられます。

他にも…
*顔に水がかかるのがイヤだ
*息が苦しい(お湯で流している間)
*シャンプーの泡が目に入るのがイヤだ
*髪を触られると、痛い
*シャワーから出るお湯が痛い
*ドライヤーの音がイヤだ
*ドライヤーの風がイヤだ …などなど…

嫌がる理由は、お子さんによって異なりますが…

「嫌がっている」ことの前後にしていることも含めて
お子さんの苦手なこと、でも頑張っていることをみてみる
どうしてあげたら良いか…解決の糸口をみつけやすいのでは、ないでしょうか♪♪

お話しできるお子さんには、「どうしてイヤなのか」聞いてみるのも良いです。
私の経験上、少なくとも3歳以上のお子さんは、何かしら自分の感じていること、思っていることをお話ししてくれます

【関連記事:椅子に座って作業をする為の「からだ」を育てよう】
https://riecs.net/blog/132/

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
お子さんとお母さんが、笑顔で希望を持って、人生を進んで行かれますように♪♪

 

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作業療法士&グローアップクリエ−ター 引野里絵
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誉めポイント:出来ることの見つけ方♪

先日出会った、4歳のお子さん
その日のおやつは、一口サイズのゼリーでした。
今まで、そのゼリーを食べようとしなかった、ということでしたが、
その日は、「食べる!」と言って、ゼリーをもらっていました。

しかし…
ピラピラのアルミのふたを
つまんで、引っ張って開けることができない…

ゼリーを食べ始めたけど…
底の方に溜まったゼリーが食べられない…
時間がどんどん過ぎて行く…

他のお友達は、次々と遊び始めたけれど
そのお子さんは、ゼリーと格闘中

1つの小さなカップゼリーを食べ終わるのに、
15分以上かかったと思います。

そのお子さんの「出来ない」ことを見ていくと…
「フタが開けられない」
「お口を上手に使って、ゼリーが食べられない」
「時間がかかる」
と…出来ないことのオンパレード。

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でも!!!

アルミのフタを半分以上あけてあげると
自分でつまんで、引っ張って、フタをとることが出来た!

ゼリーを食べているうちに…
お口(唇や舌)の使い方が上手になり
ゼリーを食べることが出来た!

途中で諦めず、
最後まで食べきることが出来た!!

難しいところは
できそうな状況を作ってあげると
自分で出来る経験が増えました

ちょっと待ってあげると
試行錯誤しながら、
自分で出来る方法を考えることが出来ました

そして、
最後までやり遂げる力を持っている♪♪

「出来る」に焦点を当てると

誉めポイントがいっぱいですね〜☆

 

コツは…
☆「どうやったら出来るかな…?」という視点
☆ちょっと待って、お子さんのしていることを見ること
☆出来そうな状況を作りをお手伝いすること

【関連記事】
発達の凸凹:「雑」「ガサツ」な「結果」と「プロセス」
https://riecs.net/blog/127/

 

お母さんの氣持ちと時間に
ちょっと余裕のある時に
やってみてください☆

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
お子さんとお母さんが、笑顔で希望を持って、人生を進んで行かれますように♪♪

 

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「キライ」を「楽しく」するヒント ♪♪ 〜 泥遊び編 〜

先日出会った、3歳のお子さん
泥遊びは苦手なようで、皆から離れて砂遊びを始めました

RIE 「泥遊びしないの?」
子 「しない」
RIE 「なんで?」
子 「イヤだから」
RIE 「何がイヤなの?」
子 「濡れるから」

なるほど〜確かに!
ドロドロ・グチョグチョ・ベタベタ…
他の子ども達は、髪の毛も、顔も泥が跳ねながら
首から下は、泥だらけで遊んでいましたが…

そのお子さんは、
ザルに砂を入れてこして、
更にサラサラの砂を作って遊んでいました。

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すると…
お友達が一人、泥だんごを持って
私たちのところへやって来ました。
私たちは、砂を「キナコ」や「お砂糖」に見立てて
泥だんごや子どもの手足にかけながら、遊び始めました。

サラサラ砂を作っていたお子さんも
お友達の泥だんごに
自分が作ったサラサラ砂をかけて
遊び始めました。

しばらく遊んでいると…

泥遊びがイヤなお子さんが…
「泥だんごを作る!」と言いました。

スコップを持って、一緒に泥を取りに行きました。
ドロドロにならないように、慎重に…
でも、泥遊びコーナーから泥をすくって
持って帰ることが出来ました♪

ベタベタの泥には、触ることが出来なかったので
私が…砂を混ぜて、少しかたくして、
ある程度、丸い形にしてから手渡すと…
そのお子さんは…
泥だんごを、コロコロしたり、ギュッとしたり…
お団子を作り始めました。

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力加減が難しくて、コロコロしても
お餅のようにペッタンコになったりしたけれど
手を丸くして、ギュッとすることを覚えたら
丸いお団子が作れるようになりました。

1個作れるようになると
「もう1個!」と言って作り始めます♪♪♪
最後に、ミッキーマウスを作りました☆

SN3S1555

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全身ドロドロの泥遊びの他にも
泥遊びを楽しむ方法はあります。

ポイントは…
そのお子さんの『好きなこと』『出来ること』から始める ♪

『楽しそう!』『やってみたい!』と思えることから始める ♪

そして…

少しずつ、お子さんの『好きなこと』『出来ること』を広げてみてください☆

 
【関連記事】
☆「感覚刺激に敏感」…どういうこと?
 
☆知って得する♪「感覚に敏感」なお子さんの接し方

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
お子さんとお母さんが、笑顔で希望を持って、人生を進んで行かれますように♪♪

 

☆RICSからのお知らせ☆ 詳しい内容は ↓
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