RICSブログ

届くかなぁ〜?? 【経験は人を育てる♪♪】

「ドングリ取って〜」とやって来た、3歳のお子さん☆

木になっているドングリが欲しかったけど
自分では届かないから…
自分より大きい、大人だったら届くだろう、と私のところへ来たようです。
しかし、私は身長150cm、お子さんを抱っこしても、届きそうにありません。

こういう時、あなたはどうしますか??

その1)私は届かないから、○○先生に取ってもらおう!と提案する

その2)結果は分かっているけど、「やってみようか」と抱っこする

その3)「どうやったら届くかなあ〜」と、子どもと一緒に考える

などなど・・・イロイロな方法があると思います。

私は、今回“その2”の方法をトライしました。

mini_161007_1014

お子さんを抱っこして…「届くかなぁ?」とやってみました。
が…やっぱり届きません。

私たちは、どうして「ここは届く」「ここは届かない」と分かるのでしょうか??

そのお子さんは、私に抱っこされて、
2回くらい手を伸ばしたけど、
やっぱり手が届かないことを確認したら
スルスルッと抱っこから降りて
どうしようか…と考えている様子。

最後は、近くにいた、背の高い先生に抱っこしてもらい、
自分でドングリを取ることが出来ました☆

私は、木になっているドングリまでの高さを一目見て
「私には届かない」と判断しました。
そして、
「きっと、○○先生に抱っこされたら届くだろうなぁ〜」ということも分かりました。

私たちが、欲しい物や場所まで「自分の手が届くかどうか」が分かるのは、なぜでしょう?

ポイントは…
□「自分の腕の長さ」が感覚的に分かる
□「自分の身長」が感覚的に分かる
□ 欲しい物までの「距離」が感覚的に分かる

『感覚的に分かる』ということが大事です。
自分の腕の長さや、欲しい物までの距離を、メジャーで測って分かるのではありません。
その物の位置を、パッと見た時に、自分で出来るかどうかを脳が判断しています。

もちろん、誤差はあります☆
届きそうだったけど、ダメだった…ということは、大人でもあると思います。

私は、その誤差が大きいので、「届くだろう」と思って…
手を伸ばしても
つま先立ちしても
ジャンプしても
結局届かなかった…
ということは多々あります(笑)

いろいろやった結果、
最初から、椅子を持ってくれば良かった…
最初から、誰かにお願いすれば良かった…
という非効率なことが多々…(笑)

でも!
最近は少しずつそういう非効率なことが減って来ました。

なぜか…?

いろいろな作業を、いろいろな環境で経験しながら
少しずつ学習している結果だと思っています。

大人には最初から分かっていることでも
子どもには、未知の世界です!!
結果は分かっているけど…
敢えて経験してみる!!

そういう経験が多ければ多いほど
子どもは、自分で考え、自分で対応する術を学んでいきます。

大人でもまだまだ学び、成長中です☆
子どもなら、なおさら、成長は未知数です♪♪

余裕のある時には…
ぜひ、お子さんにとっての経験に目を向けてみてください☆

『感覚的に分かる』ということについては、また後日!

【関連記事】
☆発達の凸凹:「雑」「ガサツ」な「結果」と「プロセス」
https://riecs.net/blog/127/

☆発達を促すポイント…「手づかみ食べ」って大事なの?
https://riecs.net/blog/129/

☆誉めポイント:出来ることの見つけ方♪
https://riecs.net/blog/164/

☆見〜つけた♪ 子どもが「より良く育つ」環境☆
 
☆”適度な力加減”が育つために大事なこと
 
☆障子の張り替えは発達を促す…?

 

 

☆RICSからのお知らせ☆    詳しい内容は ↓ 
 
♪子育てを愉しむ ちょっと深いおしゃべりカフェ8
 2016年10月27日(木)10:30−12:00 
 対象:年長〜小学校低学年のお子さんを持つお母さん
 
♪子育てを愉しむ ちょっと深いおしゃべりカフェ9
 2016年11月30日(水)10:30−12:00(予定)
 
Rie Child Support 
ホームページ 
 
作業療法士&グローアップクリエ−ター 引野里絵
活動エリア:島根県東部(松江・出雲・雲南・安来・奥出雲・飯南)/鳥取県西部(米子・境港・西伯郡)/広島県尾道市
2016年10月
« 9月   11月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31