RICSブログ

○○○の目が大事♬ 「読むために必要な目の機能(学習編)」

【研修会開催のお知らせ】

 ◉テーマ「どうしたらいい? 配慮が必要な子どもとの関わり~感覚統合とチャイルドスペースの視点から~」

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突然ですが、私は

「音読しながら、意味を捉えることが苦手です!!」

教科書などを読むことは、何とかできますが
何が書いてあるか、読みながら、同時に理解することができません
今でも、ちゃんと理解するためには、何度か読み返す必要があります


この写真のお子さん、風船をフーッと吹き上げる遊びをしながら…
顔の真ん中に浮き上がる、風船を両目で見ています。
そして、ちょっと寄り目になっています=輻輳(ふくそう)と言います。
この「両目で見る」ということ、読み書きのベースにもなり、とっても大事です

そして…今回は…

 

両目に加えて

「◯◯◯」の目で見ることが大事!

というお話です♬

 

まずは、私の目のお話から…(少々お付き合いくださいね)

私は中学生の頃から視力が下がり、眼鏡やコンタクトレンズのお世話になっています。

よく見えるようになりたい!と…
遠くまでよく見えるコンタクトレンズや眼鏡を日常的に使っていました。

けれど、なんだか違和感があり…

そして、本当にありがたいご縁により、現在は…
一流のスポーツ選手が押しかけ、予約がなかなか取れない
大阪にある、視覚情報センターの田村知則さんに「目の機能」を診ていただき、
私の目の機能に適したメガネを作ってもらっています。
(視覚情報センターhttp://www.shikaku-joho.jp

先日、久しぶりに田村さんに、目の状態を診ていただいた時のこと…

私自身の目の機能の話から、子どもたちの見る機能・読む機能について
図らずもレクチャーをしていただき、帰り際に最新のご著書もいただきました。
 *田村知則著「よく見えるの落とし穴」講談社https://www.amazon.co.jp/dp/4062203243)

まずは、私の「目の機能」について
続いて、子どもの見る・読むに関するレクチャーの内容についてお伝えします!

まずは私の目の機能…
ちゃんと見ようとすることに、力を必要とする(努力が必要)
  → ボーッと見ることは得意…笑

ちゃんと見ることに集中すると、考えられなくなる
     →  脳が見ることに専念して、考えるスペースがなくなる…

でも文字の意味を捉えるためには…しっかり見ないといけない

*その結果…
 目が疲れる → 目の筋肉の使い方に偏りが… → 視力が下がる

ということだそうです。

なるほど!!!!と納得

 

さらに…

 

子どもの見る・読むに関するレクチャーをまとめると…

1)ヒトは2つの目で1点を見ることが大事

 

2)模様として文字を捉える目の使い方と、文字の形と意味を捉える目の使い方は違う

 

3)本来、ヒトは文字の意味を捉えて理解するための目の機能を備えていない
  それを楽にするために、近視になっている
  つまり、「近視」は、その人の適応力の賜物!

 

4)アメリカ経由のビジョントレーニングは、目の筋肉を鍛えることはできるけど、
  本当の意味で「見  る力」を育てるトレーニングではない

 

5)「両目」と合わせて「こころ」の目がどこを向いているかが大事
 

ちなみに…私は、両目でボーッと見るのが得意な上に…

心の目がどこかに行きやすい(定まりにくい)、とのご指摘

つまり、注意散漫で、集中しにくい(笑) 
   
その通り!!!!
  

文字を追って読んでいても、違うことを考えながら読んでしまう
だから、意味が分からない…(笑)

 

では…

「両目」と「心の目」を育てるには…?

 

田村さん曰く…

その子が、

興味を持って

主体的に、

これ!!!!と思って

見ているとき

その子の両目と心の目が合っている♬

なので、私も興味のある内容の本はすぐに読めるし、理解もしやすいです。

「読む」に特化せず

幼少期から、主体的な「心の目」で見る場面をたくさん増やしていきたいですね!

また…

小さなバッタを見つけて、ジーッと見つめるお子さん。
両目と心の目の焦点がバッチリ合っていますね♬

 

斜視など、何らかの事情により「両目」の焦点が合いにくい場合や
両目の視力差があるお子さんの場合でも…

そのお子さんが
両目で楽に見えるように
その子に適した、メガネの出番!とのこと

 

その子の主体性を大事にする

改めて、学ばせていただきました。

視覚情報センターの田村知則さん、本当にありがとうございました!!!
http://www.shikaku-joho.jp

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました♬

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