RICSブログ

発達の凸凹:私の小さい頃(1)

私は…
おそらく、育て難い、ちょっと変わった子どもでした♪

思い返すと…
イロイロ難しかったことがあります

☆姿勢が悪い☆
  背中を伸ばして座り続けること
  足をそろえて、椅子に座ること(膝が広がってしまう)

☆早とちり☆
  計算問題で、記号の勘違い・計算ミスが多い
  最後まで話を聞くこと
  問題文を最後まで読むこと
  じっくり考えること 

☆落ち着かない☆
  授業中は鉛筆をガリガリ噛む
  椅子を前後にカタカタ動かす

☆不注意☆
  忘れ物が多い
  壁や電柱にぶつかっていた 

☆不器用☆
  絵の具で色付け、習字、工作の出来上がりが雑
  イメージはあるけど、絵に表現が出来ない  

   道具を壊す(特に理科の実験)

☆その他☆
  左右が分からない
  部屋、引き出しの中はグチャグチャ

そして…
学校でも家でも 本当によく怒られていました(笑)

今では、笑い話に出来ますが
かなり大きくなるまで 「なぜ、自分は皆と同じことが出来ないのだろう…?」
と悩み、自分を否定してきました。

しかし…
大人になり、作業療法士として
子どもの発達に関わらせてもらうことで
自分と似た子ども達に たくさん出逢い
学ばせてもらいながら

子どもの頃からの「なぜ私は出来ないの??」 も
自己否定も解消されていきました😊

子どもの行動には必ず意味がある!

私の「なぜ…??」は
これから少しずつお話ししていこうと思います。

最後まで読んでいただいて ありがとうございました!!

 

☆お知らせ☆    詳しい内容は ↓ 

https://riecs.net/news/

♪子育てを愉しむ ちょっと深いおしゃべりカフェ6

  2016年9月30日(金)10:30−12:00 対象:小学校高学年のお子さんを持つお母さん

♪お母さんの心のデトックス 子育てを愉しむ おしゃべりカフェ7

       2016年10月5日(水)10:30−12:00    

   対象:お子さんが「言うこと聞いてくれない〜😣」と思っているお母さん

♪子育てを愉しむ ちょっと深いおしゃべりカフェ8

  2016年10月27日(木)10:30−12:00 対象:年長〜小学校低学年のお子さんを持つお母さん

 

Rie Child Support   : ホームページ 

https://riecs.net

 

作業療法士&グローアップクリエ−ター 引野里絵

活動エリア:島根県東部(松江・出雲・雲南・安来・奥出雲・飯南)/鳥取県西部(米子・境港)/広島県尾道市

「じっとすることが苦手」「椅子に座ることが難しい」お子さんのこと

「じっとすることが苦手」「椅子に座ることが難しい」「いっぱい動きたい!!」お子さんのお母さん&先生へ

お子さんは、お母さんや先生の
言うことを聞きたくないわけでも、
困らせたくて、動いているわけでもありません☆

「生理的多動」という言葉を聞いたことがありますか?

子どもは成長の過程の中で、じっとしていない、バタバタと非常に元氣に動き回る時期があります。
2〜3歳頃のことを言います。

本来、子どもは好奇心旺盛です。
特に、2〜3歳は歩いたり走ったりすることが自由に出来るようになり、動くこと自体が楽しかったり、
高いところに登って高さを知ったり、より広く世界を知りたいと思って動き回る時期です。

年齢があがるにつれて、少しずつ落ち着いてきますが、
それでも、まだまだ動きたい!と、脳が求めている場合があります。

そういうお子さんは、同年齢のお子さんに比べて、
たくさん動くことで落ちついたり、スッキリしたり、
動いている時の方が、じっとしている時よりも、先生の言っていることが理解しやすかったり、
感覚的な刺激に対して敏感に反応するお子さんも、じっとしていることが苦手な場合があります。

椅子に座った姿勢を保ち続けるだけの体の準備が出来ていない場合もあります。
 私は今でもそうですが…

これからどのような活動をするのか、よく分からないから、興味を示さない場合や、
活動そのものに興味がない場合も、じっとしていることは難しいです。

じっとしていないのには、そのお子さんなりの理由があります
お母さんや先生の言うことを聞かないわけでも、
お母さんや先生を困らせたいわけでもありません。

□動くことでスッキリしているのかな?
□動いているけど、実は話を聞いているのでは??
□もしかして、感覚刺激に敏感なのかな? 
▶︎関連記事:「感覚刺激に敏感」…どういうこと?
https://riecs.net/blog/140/

 

□椅子に座るための、体の準備ができていないのかも…  
▶︎関連記事:椅子に座って作業するための『からだ』を育てよう!
https://riecs.net/blog/132/

 

□これからすることが、上手く伝わっているかな?
□この活動に興味があるかな?

どうして動いているのかなぁ〜とちょっと考えてみていただけると嬉しいです☆

子どもの育ち 〜作業療法士は何をしてくれるの?〜

作業療法って何…??
作業療法士は何をしてくれるの?

「リハビリテーション」と言われても、分かる様な、分からない様な…

ということで、私流の作業療法の説明は
そのお子さんの「やりたい!」「やってみよう!」をサポートすること です。

最近、「分かりやすいなぁ〜」と思ったので、
脳性まひの小児科医 熊谷晋一郎さんのインタビュー記事を少し引用させてもらいます。

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新生児仮死の後遺症により脳性まひの障害を持つ熊谷晋一郎さん。“健常な動き”を身につけるため、物心つく前から厳しいリハビリを受けました。しかしそれは、彼にとって「身体に合わない規範を押し付けられる」という体験でした。成長とともにリハビリをやめ、自分らしいあり方を模索。大学進学をきっかけに親元を離れて一人暮らしを始め、試行錯誤しながら自立生活を確立していきました。

小学生まではリハビリに一日何時間もかけていたのが、成長とともに徐々に減っていき、高校生の頃には体をほぐす程度のストレッチだけで、リハビリキャンプにも通わなくなりました。

当初、母は親心から「息子を苦労させたくない」「人並みの体にしてあげたい」という思いがとても強かった。でも私が成長するにつれ、「この子は絵を描くのが好きらしい」「勉強している時の方が楽しそう」と、リハビリ以外の私の様子にも目を向けるようになりました。それで「何が何でも健常者のようにしなきゃいけない」という思いは徐々に薄れていったんじゃないかなと思います。

記事全文はこちら 【自立は依存先を増やすこと、希望は絶望を分かち合うこと】
http://www.tokyo-jinken.or.jp/jyoho/56/jyoho56_interview.htm
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この記事を読んだとき、お母さんの関わりは、「まさに作業療法!」だと思いました。
そのお子さんにとって、『好きなこと』『楽しそうなこと』をみつけ、広げていくこと
『好きなこと』『楽しいこと』から、そのお子さんと家族にとって世界が広がります。

作業療法士は、
☆子ども
☆環境(家族・先生・クラスメート・空間・道具など)
☆作業(やっていること=遊び・身の回りのこと・お手伝い・勉強など)
この3つの視点で、その関係性を見ていきます。

そして、どうすると、

「やりたいことをどうしたら出来るようになるか?」
「やりたいことがもっと上手に出来るか?」

また、やりたいことだけではなく、

「やらなければならないこと」
「やる必要があること」

に関わることもあります。

「やりたいこと」「やる必要があること」「やらなければならないこと」
いずれにしても、そのお子さんと家族にとって、
『大事なこと(作業)が上手く出来るように』

お子さん・家族と一緒に考え、実行するプロセスを
とことんサポートするのが作業療法士です。

それは、そのお子さんと家族が…

「どのように生きて行きたいか」
「どういう人生を歩みたいか」
「どのようになるとハッピーか、幸せか」

という、とっても基本的なこと…
でも、実はあまり深く考えたことがない、かもしれないこと。

そういうことに、深く関わらせていただくのが
子どもの育ちに関わる作業療法士です☆

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