RICSブログ

発達の凸凹:「雑」「ガサツ」な『結果』と『プロセス』

私は子どもの頃、女の子なのに…「雑」「ガサツ」「ざまく」と言われていました。
(「ざまく」は出雲地方の方言かもしれません…「粗雑な」「いい加減な」という意味です)

「雑」なのには、私なりの理由がありました。

例えば…図工の時間
絵を描くことも上手にできませんが、それ以上に、絵の具で色を塗ることが、とても苦手でした。

というのは…
塗りたい枠から大きくはみ出してしまったり、
水分と絵の具の量の調整が上手く出来なかったり、
手が絵の具でベタベタになって、作品や道具に絵の具がつくからです。

最初から「雑」「いい加減に」しようとしているわけではありませんでした。
丁寧にしようとしても、どうしても筆で絵の具を上手に色を塗ることが出来ない。
上手く出来ないことが続くので、次第に「もういいや〜」と投げやりになり…
結果として、「雑」「いい加減」な仕上がりとなっていました。

例えば…工作の時
「こういうのを作ろう!」と…イメージはあるのです。
でも、順序良く作るために、段取りをすることは苦手でした。
というか、どのような手順で作ると上手に出来るのかが分かりませんでした。
なので…
思いつくままに、作り始め、
作りながら貼ったり、はがしたり、修正をしていくことが多かったように記憶しています。
そのために…
材料が破れたり、足らなくなったり、見た目が美しくない作品が出来上がります。
その結果…
「雑」「いい加減」な作品を作った…ということになっていました。

『結果』を見て分かること
『プロセス』『過程』を見て分かること
この2つはどちらも大事です。

ですが、大きな違いもあります。
それは…
『結果』は後からも見ることが出来るけど
『プロセス』は、その時に見ないと、消えてしまうことです。

そして、『プロセス』を見ることで、そのお子さんの出来ていることも見えて来ます。

もし、「雑」だなぁ〜と思うお子さんがいたら
是非、そのお子さんが、どのようにその作業に取り組んでいるのか
『プロセス』を見てみてください。
成長を促す関わり方や誉めどころのヒントがきっとありますよ♪♪

発達凸凹:鉛筆ガリガリ・椅子ガタガタ…なぜ??

私は子どものころ「女の子なのに、お行儀が悪い」「集中力がない」と、叱られることが多かったです。

理由は、鉛筆をガリガリ噛んで、筆箱の中の鉛筆は、すべて芯が見えそうになっていたり、
授業中に椅子をガタガタさせて、ガタン!と大きな音を出して転んだりしていたからです。
授業中に転ぶことは頻繁だったので、「また…」と冷ややかな目で見られることもありました。

自分でも、「ガリガリもガタガタもやめよう」とは思うものの
無意識に鉛筆を噛んでいたり、椅子をガタガタさせてしまい、やめることは出来ませんでした。

なぜだろう…?とずっと思っていましたが
その理由は、作業療法士になり、感覚統合理論を学んで分かりました。

「脳が、ガリガリと噛んだり、ガタガタと揺れたりする感覚刺激を求めていたのだ!」

私は、覚醒が低いタイプです。
すぐに眠くなるし、どこでも眠れる、「のび太くん」のような感じです。

でも、授業中だし、起きていないといけない。
なので…脳が一生懸命起きている為に刺激を求めた結果が…
「ガリガリ」「ガタガタ」という刺激だったのです。
専門的には「ガリガリ」は「固有受容感覚」
「ガタガタ」は「前庭感覚」と言います。

「何でこんなことするの??」という理解しがたい行動も、実は理由があるのです!!

理由が分かると、お母さん、お父さん、先生方にとって理解し難い行動も
優しい目でみることができるのではないでしょうか…

発達の凸凹:私の小さい頃(1)

私は…
おそらく、育て難い、ちょっと変わった子どもでした♪

思い返すと…
イロイロ難しかったことがあります

☆姿勢が悪い☆
  背中を伸ばして座り続けること
  足をそろえて、椅子に座ること(膝が広がってしまう)

☆早とちり☆
  計算問題で、記号の勘違い・計算ミスが多い
  最後まで話を聞くこと
  問題文を最後まで読むこと
  じっくり考えること 

☆落ち着かない☆
  授業中は鉛筆をガリガリ噛む
  椅子を前後にカタカタ動かす

☆不注意☆
  忘れ物が多い
  壁や電柱にぶつかっていた 

☆不器用☆
  絵の具で色付け、習字、工作の出来上がりが雑
  イメージはあるけど、絵に表現が出来ない  

   道具を壊す(特に理科の実験)

☆その他☆
  左右が分からない
  部屋、引き出しの中はグチャグチャ

そして…
学校でも家でも 本当によく怒られていました(笑)

今では、笑い話に出来ますが
かなり大きくなるまで 「なぜ、自分は皆と同じことが出来ないのだろう…?」
と悩み、自分を否定してきました。

しかし…
大人になり、作業療法士として
子どもの発達に関わらせてもらうことで
自分と似た子ども達に たくさん出逢い
学ばせてもらいながら

子どもの頃からの「なぜ私は出来ないの??」 も
自己否定も解消されていきました😊

子どもの行動には必ず意味がある!

私の「なぜ…??」は
これから少しずつお話ししていこうと思います。

最後まで読んでいただいて ありがとうございました!!

 

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作業療法士&グローアップクリエ−ター 引野里絵

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