RICSブログ

誉めポイント:出来ることの見つけ方♪

先日出会った、4歳のお子さん
その日のおやつは、一口サイズのゼリーでした。
今まで、そのゼリーを食べようとしなかった、ということでしたが、
その日は、「食べる!」と言って、ゼリーをもらっていました。

しかし…
ピラピラのアルミのふたを
つまんで、引っ張って開けることができない…

ゼリーを食べ始めたけど…
底の方に溜まったゼリーが食べられない…
時間がどんどん過ぎて行く…

他のお友達は、次々と遊び始めたけれど
そのお子さんは、ゼリーと格闘中

1つの小さなカップゼリーを食べ終わるのに、
15分以上かかったと思います。

そのお子さんの「出来ない」ことを見ていくと…
「フタが開けられない」
「お口を上手に使って、ゼリーが食べられない」
「時間がかかる」
と…出来ないことのオンパレード。

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でも!!!

アルミのフタを半分以上あけてあげると
自分でつまんで、引っ張って、フタをとることが出来た!

ゼリーを食べているうちに…
お口(唇や舌)の使い方が上手になり
ゼリーを食べることが出来た!

途中で諦めず、
最後まで食べきることが出来た!!

難しいところは
できそうな状況を作ってあげると
自分で出来る経験が増えました

ちょっと待ってあげると
試行錯誤しながら、
自分で出来る方法を考えることが出来ました

そして、
最後までやり遂げる力を持っている♪♪

「出来る」に焦点を当てると

誉めポイントがいっぱいですね〜☆

 

コツは…
☆「どうやったら出来るかな…?」という視点
☆ちょっと待って、お子さんのしていることを見ること
☆出来そうな状況を作りをお手伝いすること

【関連記事】
発達の凸凹:「雑」「ガサツ」な「結果」と「プロセス」
https://riecs.net/blog/127/

 

お母さんの氣持ちと時間に
ちょっと余裕のある時に
やってみてください☆

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
お子さんとお母さんが、笑顔で希望を持って、人生を進んで行かれますように♪♪

 

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2016年9月30日(金)10:30−12:00 対象:小学校高学年のお子さんを持つお母さん

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「キライ」を「楽しく」するヒント ♪♪ 〜 泥遊び編 〜

先日出会った、3歳のお子さん
泥遊びは苦手なようで、皆から離れて砂遊びを始めました

RIE 「泥遊びしないの?」
子 「しない」
RIE 「なんで?」
子 「イヤだから」
RIE 「何がイヤなの?」
子 「濡れるから」

なるほど〜確かに!
ドロドロ・グチョグチョ・ベタベタ…
他の子ども達は、髪の毛も、顔も泥が跳ねながら
首から下は、泥だらけで遊んでいましたが…

そのお子さんは、
ザルに砂を入れてこして、
更にサラサラの砂を作って遊んでいました。

SN3S1538

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すると…
お友達が一人、泥だんごを持って
私たちのところへやって来ました。
私たちは、砂を「キナコ」や「お砂糖」に見立てて
泥だんごや子どもの手足にかけながら、遊び始めました。

サラサラ砂を作っていたお子さんも
お友達の泥だんごに
自分が作ったサラサラ砂をかけて
遊び始めました。

しばらく遊んでいると…

泥遊びがイヤなお子さんが…
「泥だんごを作る!」と言いました。

スコップを持って、一緒に泥を取りに行きました。
ドロドロにならないように、慎重に…
でも、泥遊びコーナーから泥をすくって
持って帰ることが出来ました♪

ベタベタの泥には、触ることが出来なかったので
私が…砂を混ぜて、少しかたくして、
ある程度、丸い形にしてから手渡すと…
そのお子さんは…
泥だんごを、コロコロしたり、ギュッとしたり…
お団子を作り始めました。

SN3S1547

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力加減が難しくて、コロコロしても
お餅のようにペッタンコになったりしたけれど
手を丸くして、ギュッとすることを覚えたら
丸いお団子が作れるようになりました。

1個作れるようになると
「もう1個!」と言って作り始めます♪♪♪
最後に、ミッキーマウスを作りました☆

SN3S1555

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全身ドロドロの泥遊びの他にも
泥遊びを楽しむ方法はあります。

ポイントは…
そのお子さんの『好きなこと』『出来ること』から始める ♪

『楽しそう!』『やってみたい!』と思えることから始める ♪

そして…

少しずつ、お子さんの『好きなこと』『出来ること』を広げてみてください☆

 
【関連記事】
☆「感覚刺激に敏感」…どういうこと?
 
☆知って得する♪「感覚に敏感」なお子さんの接し方

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
お子さんとお母さんが、笑顔で希望を持って、人生を進んで行かれますように♪♪

 

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活動エリア:島根県東部(松江・出雲・雲南・安来・奥出雲・飯南)/鳥取県西部(米子・境港・西伯郡)/広島県尾道市

知って得する♪ 「感覚刺激に敏感」なお子さんへの対応

先日のブログ 「感覚刺激に敏感」…どういうこと?
https://riecs.net/blog/140/

を書きながら…

そういうお子さんには、どうしてあげたら良いだろう…?
と思われる、お母さん、保育士さんなどもおられるだろうなぁ〜と思いました。

感覚の受け取り方は、私たち一人ひとり異なります
なので、感覚に敏感なお子さんの様子もイロイロ
本当に十人十色、千差万別です。

そして、体調によっても、感じ方が異なるので
同じお子さんで、同じ状況でも、反応が違う時があります。

一番分かりやすいのは…
そのお子さんに、聞いてみること。

ですが…
ご自分でお話しすることが難しいお子さんの場合もあります。
その時は…
お母さんから細かく、具体的にエピソードを伺い、
実際に、お子さんにお会いして、関わらせていただきながら、
好きそうな感覚、苦手そうな感覚、そして、質・量・場所など探りながら
どうすると、より楽に、より過ごしやすくなるかを考えます。

「感覚」の話を深くしはじめると、とっても個別性が高くなってしまうので…
ここでは、一般的なことをお伝えしようと思います。

まず、前提として…
◎「自分と、子どもは、感覚の受け取り方が違う」
◎「子どものちょっと困った反応は…『しんどいよ〜』という、子どもからのメッセージ」
◎「けっして、お母さんを困らせたいわけではない」
と…思っていただくことが大事です。

タブーなのは
×「我慢しなさい」
×「気合いが足らない」
×「大げさに反応している」
と理解して、関わろうとすることです。

例えば…こんな時
☆あっちに行ったり、こっちに行ったり、目移りして落ち着かない時…
  ×じっとしなさい!
  ×キョロキョロしないの!
  ◎外では、大人が子どもの前に立って、視界をガードする
  ◎屋内では、一気に色々な物が見えないように、仕切ったり、目隠しをする
  ◎何か作業する時は、「必要な物のみ」机の上に出す︎
  ◎出来る範囲で…部屋・空間をシンプルに♪

☆イロイロな音に注意が向きやすく、話を聞かない時…
  ×ちゃんと聞きなさい!
  ◎話を始める前に、名前を呼んだり、肩を叩いたり、注目を促してから
  ◎話す内容は、短く、シンプルに
  ◎伝えたいことを、話す+書いておく
  ◎音に対して、耳を塞ぐ時は、それもOKとする

☆“泥遊び”や“のり”が手につくことが苦手・触ろうとしない時…
  ×無理に触らせようとする(例えば、子どもの手をとって、泥やのりに手を伸ばす)
  ◎スコップで泥遊びしたり、水を流す係になったり、楽しく遊びに参加出来る工夫を!
     ◎のりを使う時は、手を拭くタオルも一緒に置いておく︎
  ◎“指を使うのり”から、スティックのりに!
    指を使うのりの、発達的な意味もありますが…
    どうしても苦手なお子さんの場合には、スティックのりで、工作を楽しく!

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 ※触らされるのはダメだけど、自分から触るのはOK! という場合もあります 

参考までに、私の「感覚に敏感」エピソード
レンタルビデオ屋さんは、イロイロな情報が一気に目に入ってきて、非常に落ち着かないから…行かない
ウール素材はチクチクするから…買わない。
 試着した時は大丈夫でも、別の日に着ると痛くて着られないことが多々。
 デザインが好きでも、諦める…
帽子をかぶりたくない
 目の上にツバがあるのが気になるし、ゴムがあると、首が苦しくなって、息が出来ない感じが…
 ツバを上に上げたり、ゴムを引っ張ってビロビロにして怒られていました(笑)
 今も帽子はあまり好きではないけど、「可愛いから」とか「暑いから」という理由で、かぶれるようになりました♪
耳かきは痛い!!
 母は「氣持ちいいでしょ〜」と言って、定期的にしようとしてくれたけど…
 私は、断固拒否!!! または「痛い〜」と叫びながら耳かきをされていました。
 中学生になってようやく、「自分でやるから」と、耳かき地獄から解放!
 自分ですると、力の加減や、触る場所の予測ができるので、耳かきはイヤではなくなりました。
歯磨き大嫌い!!
 不器用なのに加え、歯ブラシの毛が歯茎に当たって痛い!
 「虫歯は痛い」「歯医者さんに行く方が面倒くさい」と分かってから、ちゃんと歯磨きをするようになりました(笑)。
 ただ、「歯」は取り戻せないので、小さい時から、丁寧に関わっていくことが大事だなぁとつくづく思います。
 

 ※感覚の過敏さ・お口の過敏さは、とてもデリケートで、それぞれ様子が異なるので…詳しくはご相談ください☆ 

        https://riecs.net/contact/

 

最後にもう一度…

 

☆感覚の受け取り方は、目に見えない

☆自分では「あたりまえ」と思っているので
 しんどさの背景に氣づきにくい、伝えにくい

☆私の「あたりまえ」と
子どもの「あたりまえ」は違う!!

もちろん、子どもの行動を理解する糸口は、感覚だけではないですが…

ちょっと理解し難い、子どもの行動も
「もしかしたら、この感覚がイヤなのかな…」と感覚の視点で見ていただくと
少し楽に、冷静に受け止めていただけるのでは…と思います。

 

【関連記事】
「キライ」を「楽しく」するヒント♪♪  ~ 泥遊び編~
 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

お母さんとお子さんが、笑顔で希望をもって生きていきますように♪

 

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