RICSブログ

「不器用?」「乱暴?」…「力の加減が難しい」お子さんのこと

「泥だんご」を作ったことがありますか?

カチカチ・ツルツル・キラキラ・まんまる泥だんごを
上手に作るお子さんがいますね☆
私には出来ないことなので、本当にすごいなぁと思います♪

どうやったら…
カチカチ・ツルツル・キラキラ・まんまるになるのか…?

作り続ける集中力”は然ることながら…

泥だんご向きの土を見つける発見力
泥だんご向きの土にするための水分量の調整力
適度な土の量をとる調整力
上手に丸める器用さ
なども必要ですね。

水分量を調整する
上手に丸める

このように調整したり、形を作ったりする時に
必要になることの一つに“力の加減”があります。

例えば…
カップから水を加える時に、ゆっくり注ぐ力加減
泥を丸める時に、つぶれないように“適度な力加減”で丸める

丸い泥だんごを2つ重ねるとき
落ちないように、つぶれないように、“そっと”積む

SN3S1557

SN3S1557

泥だんご以外の暮らしの場でも…

例えば…
部屋のドアを閉めるとき
力が弱すぎると 隙間があき
力が強すぎると ドン!と壁が揺れる

目玉焼きを作るとき
力が弱すぎると 卵の殻が割れず
力が強すぎると 中身が飛び出したり、黄身がつぶれる

紙風船を両手で持ち上げるとき
力が弱すぎると 持ち上げることが出来ず
力が強すぎると つぶれる

リコーダーを吹くとき
力が弱すぎると 音がヒョロヒョロし
力が強すぎると ピーーーーッ!と高い音になる

鉛筆で文字を書く、色塗りをするとき
力が弱すぎると ヨロヨロ文字になっり、線が薄くて読めない
力が強すぎると 鉛筆の芯が折れたり、ノートが破れる

これらが上手くできる、ということは…
必要な時に“適度な力加減”をして生活が出来ている、ということでもあります。

あくまで「無意識」ですが、私たちは今、自分が、
どの程度の力で、触ったり、掴んだり、動かしたりしているのか
手・腕・肩など、使っている体の筋肉や関節の状態
触れている物の情報形・大きさ・軽い・重い・かたい・柔らかい・薄い・厚い・フワフワ・ツルツルなど)を
脳が正確に察知して、“適切な力”で物を扱うようにコントロールしてくれています。

しかし…適度な力加減”をすることが難しいお子さんがいます。

先日からの「感覚」の話と同じなのですが…
   ※【関連記事】ブログ末にURL掲載しています。

自分がどの程度の力で、「触っている」「つかんでいる」「動かしている」のか…という
「力の感覚」の情報を、脳が正しく察知することが難しかったら…

先ほどの例の様に
鉛筆の芯が折れたり、筆圧が薄くて文字が読みにくい
お友達の肩を、「ねえねえ」と軽く叩いたつもりが、「ドン!」と押してしまう
お友達が作った泥だんごを、そっと持ったつもりが、グシャッとつぶしてしまう…など

日々の暮らしの中で上手に出来ないことが増えてしまいます。

このようなお子さんは
「不器用な子」「乱暴な子」と見えるかもしれません。

もちろん、どのような理由があっても
お友達を傷つけることは良くありません。

しかし…
「やめなさい!」
「どうして、イジワルするの」
「もっと優しくしなさい」

と言われても…

「(文字の)線をしっかり書きなさい」
「また、鉛筆を折ったの!?」
「ノートを破らないようにしなさい」

と言われても…

どうすると力の加減が上手くできるのか
そのお子さんは、未だ分かっていない場合があります。

不器用に見えるお子さん
乱暴に見えるお子さん

お友達にイジワルしているわけではなく
実は「力の加減」が難しいから…かもしれません。

いつものごとく…ですが
「力の加減」が難しいのかな…?と思って
お子さんのことを見ていただくと
叱る時の言葉のかけ方が、変わってくると思います♪♪

☆どうすると「力の加減はどのように育つのか」は…こちらのブログをご覧ください🔽

https://riecs.net/blog/192/

 

☆我が子の「力の加減」…どうしたら上手に出来るようになるのか…?  ご相談はこちらまで🔽

https://riecs.net

お問い合わせ

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
お子さんとお母さんが、笑顔で希望を持って、人生を進んで行かれますように♪♪

※【関連記事】
☆「感覚刺激に敏感」…どういうこと?
https://riecs.net/blog/140/

☆知って得する♪:「感覚に敏感」なお子さんの接し方
https://riecs.net/blog/149/

☆「キライ」を「楽しく」するヒント♪♪ ~泥遊び編~
https://riecs.net/blog/161/

☆「髪を洗うのを嫌がる」理由とは…?
https://riecs.net/blog/167/

☆感覚の刺激に「気づきいくい」お子さんのこと
https://riecs.net/blog/174/

 

=======================

豊かな発達に繋がる小話♬ を発信しています。
Rie Child Support 公式LINE → https://lin.ee/yEF8TZb
===
例えば…
「学習の基礎を作ろう!」2021.05.10/12/17/19のタイムラインより
「赤ちゃんと遊ぼう!」で、お母さん方からお問合せの多かった玩具(しわくちゃボール・シフォン2種)のプチ遊び方レシピを載せています。  
ご登録いただきましたら、2021.03.09-11 のタイムラインより見ていただけます♬
Rie Child Support  https://lin.ee/yEF8TZb
======================

「赤ちゃんと遊ぼう!~やった!できた!を増やす~」@松江

開催日  2021年6月15日(火)10-12時  
             お申込み→https://forms.gle/Ra1cxNDFndaTxFf28

今後の予定 
2021年7月30日(金)10-12時
2021年8月20日(金)10-12時
2021年9月22日(水)10-12時      

どんなことをしてるの??
【ご報告】初開催!赤ちゃんと遊ぼう@松江 https://riecs.net/blog/2392/
【ご報告】1/20 赤ちゃんと遊ぼう!@松江 https://riecs.net/blog/2467/
【ご報告】2/16 赤ちゃんと遊ぼう!@松江https://riecs.net/blog/2537/
【ご報告】3/9 赤ちゃんと遊ぼう!@松江  https://riecs.net/blog/2578/
 【ご報告】3/25 赤ちゃんと遊ぼう!@出雲 
https://riecs.net/blog/2591/

===
赤ちゃんと遊ぼう!@出雲
毎月、第3or 第4木曜日です。

次回は…
5月20日(木)10:30-12:30(終了時間:相談可)
定員4組様 参加費 3000円 
対象年齢:0~1歳半くらい(ご相談ください)

お申込み・お問合せ
*えんまる助産院さん 公式ライン https://lin.ee/mbzc6OF
*RICS公式ライン https://lin.ee/yEF8TZb
*RICS mail   girasol_905@yahoo.co.jp
*RICS 電話   090-9467-4732

====================

やった!できた!を引き出そう

日々の暮らしに成長のエッセンスを!

あるに気づき、あるを活かそう!

視点を変えると見える世界が変わる!

 

Rie Child Support がお手伝いできること

 ◉子どものより良い育ち・発達に関する相談(個別相談)

◉保育園、幼稚園、児童福祉施設等でのプログラムコンサルテーション

◉子どもを見る視点、関わり、発達等に関する研修・講座

◉生きる力を育むプログラム

お問合せ ➡︎ https://riecs.net/contact/  

公式LINE https://lin.ee/yEF8TZb

【活動エリア】
リアル:島根県・鳥取県・広島県・岡山県・長崎県・大阪府…その他、呼んでいただけたら、どこへでも!
オンライン:世界中どこでも♬

「文字を読むことが苦手」なお子さんの「出来そう!」をサポート☆

文字を読んだり、書いたりすることが苦手なお子さんがおられます。

「何回も繰り返したら出来る」
「頑張ったら出来る」
「しっかり見たら出来る」

そう言いたくなってしまいます。

でも…

そのお子さんは、
「繰り返し」の学習に耐えて
既に、充分に頑張っています!!!!
一生懸命、しっかり見ようとしています!!!!

でも…
読むことが難しいのです。

それは…
そのお子さんが悪いのでも
お母さんが悪いのでも
学校の先生が悪いのでもありません。

では…
どうして、読むことが難しいのか…?
理由はイロイロあり、お子さんによっても異なるのですが、
今回は1つだけ。

「読む」ためには
「見る」ことが必要です

「見る」ためには
「目」を使います。

目から入った情報を
脳が処理します。
その結果が、「見え方」です。

どのように見えているか、ということです。
「視知覚」とも言います。

「見え方」といっても
イロイロな要素があるのですが
その中の『背景の色』と『文字の色』について…

通常の教科書や本は
「白い背景」に「黒い文字」ですよね
Rie Child Supportのブログやホームページもそうです(2016年9月現在)

ですが、中には…
「白い背景」に「黒い文字」だと、見えにくいお子さんがおられます。

「ひらがな」が覚え難かった、あるお子さん。エピソードを伺いながら…もしかして…と
この「Reading Ruler(魔法の定規)」という道具を試してみたところ
「“黄色”が一番見やすい!!」と言いました。

img_6711

そのお子さんにとっては、「黄い背景」に「黒い文字」が見やすかったのですね。

この黄色の下敷きを使うことで
文字を読むことにも、挑戦するようにもなりました。

ちょっとした関わり方の変化で
「できない」「苦手」が「できるかも!?」と変化します☆

お子さんは
文字を覚えるのがイヤなのではなく
文字が見えにくかったのですね。

今まで、いくつかの学校で、お子さんの様子を見させていただきましたが、
「学びたくない」というお子さんは一人もおられませんでした。
「学びたい」「知りたい」「分かるようになりたい」
でも、「出来ない」
だから、「やりたくない」

「出来ない…」 が 「出来るかも♪」 に変わる

そのキッカケに『見え方』という視点

なじみがなくて、ちょっと難しいかもしれませんが…

見え方、聞こえ方など…感じ方は、
人と比べることが難しいので、
「普通は…」ということが分かり難いですよね。

なので、お子さんに「見えにくい?」と聞いても
「べつに」とか「普通」
と答えるかもしれません。

でも、
「何回も繰り返したら出来るから」
「もっと頑張りなさい」
「しっかり見なさい」

よりも、

「どんなふうに見えているのかな…?」
「見えにくいかな? 見えやすいかな?」

と視点を変えてみていただくと
やろうとしているけど、上手くいかない姿
頑張っている姿
が見えてくるかもしれません♪♪

☆☆Reading Ruler  魔法の定規☆☆  

私が持っているのは5色ですが、実際には10色&大きいサイズもあります

詳細は…

http://www.crossbow-japan.com

(私には、見にくいサイトですが…笑)

☆☆「見え方」を調べる方法はいくつかあります☆☆
専門機関で行っています。
情報が必要な方はお問い合わせください。
https://riecs.net/contact/

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
お子さんとお母さんが、笑顔で希望を持って、人生を進んで行かれますように♪♪

☆RICSからのお知らせ☆ 詳しい内容は ↓
https://riecs.net/news/

♪お母さんの心のデトックス 子育てを愉しむ おしゃべりカフェ7
2016年10月5日(水)10:30−12:00
 対象:お子さんが「言うこと聞いてくれない~😣」「どう関わったら良いんだろう??」と思っているお母さん

♪子育てを愉しむ ちょっと深いおしゃべりカフェ8
 2016年10月27日(木)10:30−12:00
 対象:年長~小学校低学年のお子さんを持つお母さん

Rie Child Support
ホームページ
https://riecs.net

作業療法士&グローアップクリエ−ター 引野里絵
活動エリア:島根県東部(松江・出雲・雲南・安来・奥出雲・飯南)/鳥取県西部(米子・境港)/広島県尾道市

感覚の刺激に「気づきにくい」と…どうなるの?

キンモクセイの季節ですね♪

キンモクセイの香りに氣づきましたか〜?
どう感じましたか?

良い香り〜☆
ちょっと苦手
氣づかなかった…

イロイロな方がおられると思います。

「良い」「悪い」ではありません

img_6706

先日より、「感覚」の受け取り方
特に、「感覚に敏感」をテーマにお話しして来ました。

【関連記事】
☆「感覚刺激に敏感」…どういうこと?
https://riecs.net/blog/140/
☆知って得する♪:「感覚に敏感」なお子さんの接し方
https://riecs.net/blog/149/
☆「キライ」を「楽しく」するヒント♪♪ ~泥遊び編~
https://riecs.net/blog/161/
☆「髪を洗うのを嫌がります」どうしたら良いでしょうか…?
https://riecs.net/blog/167/

 

今回は、逆に「感覚の刺激に気づきにくい」ことについて、お話しします。

 

もし、私たちが…
*誰かの足を踏んだ時
「あ!」と、それまで歩いていた時の違いに気づいて、足を引っ込める(そして、謝る)
 (足に体重をかけた時の硬さの違いとか、道とは異なる立体感とか…)

*昨日作った「おかず」を食べようとしたら…
「あれ!?」…ちょっと臭くなっている…と、匂いの違いに氣づく

*煮魚を口に入れたら
「あ!」と小骨に氣づいて取り出す

*火にかかったフライパンを触ってしまい…
「熱い!」と手を引っ込める

* つまづいて、グラッと姿勢が傾いたから
オットット…と手で支えたり
姿勢を立て直す

日常のこのような場面。
私たちは…
*誰かの足を踏んだ
*おかずの匂い
*魚と小骨の舌触り
*触ることが出来ない熱さ
*グラッと姿勢が傾いた

このような感覚を受け取り、
踏んでいる足を引っ込めたり
この「おかず」は腐っているから、食べるのをやめよう
転ばないように手をつく
など…
自身が受け取った感覚に「気づいて」
「適切な反応」をしています。

ですが…
このような感覚に気づけなかったり

気づくのに時間がかかるお子さんもいます。

そうすると…
*友達の足を踏んでいることに氣づかない ▶︎ 踏み続ける ▶︎ お友達とのトラブルへ
*腐っている匂いに氣づかない ▶︎ いたんでいる食物を食べる ▶︎ 体調が悪くなるかも…
*魚の身と骨の違いに氣づかない ▶︎ 骨を出さずに飲み込む ▶︎ 喉に骨が刺さるかも…
*フライパンの熱さに氣づかない ▶︎ 触り続ける ▶︎ 火傷する
*姿勢が傾いたことに氣づかない ▶︎ 転びやすい
という、「不適切」なことが起こります。
もちろん、感覚以外の理由もあり、複雑に絡み合っていることも多いのですが…

 

お友達の足を踏み続けるのは…

「イジワル」ではなく
「踏んでいる感覚に気づいていないから」
だとしたら…
「どうして、そんなことするの!」
と、叱るだけではなく

「そうか〜踏んでいることに氣づけていないんだなぁ」
と、そのお子さんの状況も理解した叱り方に
変わってくるのではないでしょうか…

お母さん、お父さん、先生方が
ご自身で「普通は…」と思っていることは
お子さんにとっての「普通」でないこともあります。

 

今の社会は
多様な特性を持つ人々が
多様な価値観の中で生きています

私たち大人が、自分たちの『普通』という概念を
少し広げて、お子さんに接すると…

自分の力を更に発揮して、

イキイキ・のびのびと生きる子ども達が増えると信じています。

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
お子さんとお母さんが、笑顔で希望を持って、人生を進んで行かれますように♪♪

 

☆RICSからのお知らせ☆ 詳しい内容は ↓
https://riecs.net/news/

♪お母さんの心のデトックス 子育てを愉しむ おしゃべりカフェ7
2016年10月5日(水)10:30−12:00
 対象:お子さんが「言うこと聞いてくれない~😣」「どう関わったら良いんだろう??」と思っているお母さん

♪子育てを愉しむ ちょっと深いおしゃべりカフェ8
 2016年10月27日(木)10:30−12:00
 対象:年長~小学校低学年のお子さんを持つお母さん

Rie Child Support
ホームページ
https://riecs.net

作業療法士&グローアップクリエ−ター 引野里絵
活動エリア:島根県東部(松江・出雲・雲南・安来・奥出雲・飯南)/鳥取県西部(米子・境港)/広島県尾道市

2024年4月
« 9月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930