感覚の刺激に「気づきにくい」と…どうなるの?
キンモクセイの季節ですね♪
キンモクセイの香りに氣づきましたか〜?
どう感じましたか?
良い香り〜☆
ちょっと苦手
氣づかなかった…
イロイロな方がおられると思います。
「良い」「悪い」ではありません。
先日より、「感覚」の受け取り方
特に、「感覚に敏感」をテーマにお話しして来ました。
【関連記事】
☆「感覚刺激に敏感」…どういうこと?
https://riecs.net/blog/140/
☆知って得する♪:「感覚に敏感」なお子さんの接し方
https://riecs.net/blog/149/
☆「キライ」を「楽しく」するヒント♪♪ ~泥遊び編~
https://riecs.net/blog/161/
☆「髪を洗うのを嫌がります」どうしたら良いでしょうか…?
https://riecs.net/blog/167/
今回は、逆に「感覚の刺激に気づきにくい」ことについて、お話しします。
もし、私たちが…
*誰かの足を踏んだ時
「あ!」と、それまで歩いていた時の違いに気づいて、足を引っ込める(そして、謝る)
(足に体重をかけた時の硬さの違いとか、道とは異なる立体感とか…)
*昨日作った「おかず」を食べようとしたら…
「あれ!?」…ちょっと臭くなっている…と、匂いの違いに氣づく
*煮魚を口に入れたら
「あ!」と小骨に氣づいて取り出す
*火にかかったフライパンを触ってしまい…
「熱い!」と手を引っ込める
* つまづいて、グラッと姿勢が傾いたから
オットット…と手で支えたり
姿勢を立て直す
日常のこのような場面。
私たちは…
*誰かの足を踏んだ
*おかずの匂い
*魚と小骨の舌触り
*触ることが出来ない熱さ
*グラッと姿勢が傾いた
このような感覚を受け取り、
踏んでいる足を引っ込めたり
この「おかず」は腐っているから、食べるのをやめよう
転ばないように手をつく
など…
自身が受け取った感覚に「気づいて」
「適切な反応」をしています。
ですが…
このような感覚に気づけなかったり
気づくのに時間がかかるお子さんもいます。
そうすると…
*友達の足を踏んでいることに氣づかない ▶︎ 踏み続ける ▶︎ お友達とのトラブルへ
*腐っている匂いに氣づかない ▶︎ いたんでいる食物を食べる ▶︎ 体調が悪くなるかも…
*魚の身と骨の違いに氣づかない ▶︎ 骨を出さずに飲み込む ▶︎ 喉に骨が刺さるかも…
*フライパンの熱さに氣づかない ▶︎ 触り続ける ▶︎ 火傷する
*姿勢が傾いたことに氣づかない ▶︎ 転びやすい
という、「不適切」なことが起こります。
もちろん、感覚以外の理由もあり、複雑に絡み合っていることも多いのですが…
お友達の足を踏み続けるのは…
「イジワル」ではなく、
「踏んでいる感覚に気づいていないから」
だとしたら…
「どうして、そんなことするの!」
と、叱るだけではなく
「そうか〜踏んでいることに氣づけていないんだなぁ」
と、そのお子さんの状況も理解した叱り方に
変わってくるのではないでしょうか…
お母さん、お父さん、先生方が
ご自身で「普通は…」と思っていることは
お子さんにとっての「普通」でないこともあります。
今の社会は
多様な特性を持つ人々が
多様な価値観の中で生きています
私たち大人が、自分たちの『普通』という概念を
少し広げて、お子さんに接すると…
自分の力を更に発揮して、
イキイキ・のびのびと生きる子ども達が増えると信じています。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
お子さんとお母さんが、笑顔で希望を持って、人生を進んで行かれますように♪♪
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│更新日:2016年10月01日│
「髪を洗うのを嫌がります」どうしたら良いでしょうか…?
“髪を洗うのを嫌がるのですが、どうしたらいいでしょうか…?”
というご相談をいただきました。
お母さんは、髪を洗ってあげたい
きれいに、清潔に…という思いで一生懸命
一方…お子さんは、髪を洗うのを嫌がる
私は小さい頃は団地に住んでいたので…
お風呂の時間になると、イロイロなお家から
子どもの泣き声が聞こえていたなぁ〜という記憶があります。
今も昔も…髪を洗うのは
多くの子どもにとって
苦手なことなのですね☆
今回は「髪を洗うのを嫌がる」理由について、考えてみたいと思います。
先日、数回に渡って、感覚のお話をしていたこともあり…
【関連記事】
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そのお母さんは、お子さんの「感覚が敏感」なのかも…
と、イロイロ考えて、試されたそうです。
*できるだけ、顔に水がかからないように、洗面器でゆっくり流したり、流す位置を工夫してみたり…
*香り付きシャンプーは、フタを開けなくても、「目にしみる〜」と言って、苦手そうだったので
*無香料のシャンプーに変更されたそうです
お母さんの、柔軟性&工夫&行動力がステキですね〜♡♡
その結果…髪を洗わせてくれる日も増えたけど…
でも、やっぱりイヤがることが多い、ということでした。
そこで、「髪を洗う」作業を少し細かく見てみました。
髪を濡らす ︎▶︎ シャンプーをつける ▶︎ 洗い流す ▶︎ 拭く(タオル) ▶︎ 乾かす(ドライヤー)
いわゆる「髪を洗う」という言葉からイメージするのは
「シャンプーをつける ▶︎ ︎洗い流す」 でしょうか。
でも、髪を洗うのを嫌がる理由は、その前後にあるのかもしれません。
例えば…私の場合
顔に水がかかることはOKだったけど…
*母にタオルで髪を拭かれると、髪が引っ張られるようで、頭が痛い!
更に、タオルで拭かれる間
*体がグラグラ動いてしまい…
*母から「ちゃんと立ちなさい」と言われる
*そんなこと言われても…ちゃんと踏ん張って立つことが出来ない…
(私は、姿勢を保つことが難しい & 不器用)
なので、髪を洗うのはイヤでした(笑)
ということで、私が、髪を洗うのがイヤだった理由は
実は、髪を洗った後の「髪を拭く時」だったのです☆
そして、私の場合「感覚の敏感さ」に加え、
「姿勢を保つことの難しさ」にも理由がありました。
特に、小さなお子さんや、姿勢を保ち続けたり、バランスがあまり良くないお子さんの場合…
*頭をゴシゴシされる時、首や体がグラグラ動いて、不安定になっている
*立ったまま、目を閉じることが怖い
*頭を下に向けたり、頭の位置が変わることに不安
というお子さんもおられます。
他にも…
*顔に水がかかるのがイヤだ
*息が苦しい(お湯で流している間)
*シャンプーの泡が目に入るのがイヤだ
*髪を触られると、痛い
*シャワーから出るお湯が痛い
*ドライヤーの音がイヤだ
*ドライヤーの風がイヤだ …などなど…
嫌がる理由は、お子さんによって異なりますが…
「嫌がっている」ことの前後にしていることも含めて
お子さんの苦手なこと、でも頑張っていることをみてみると
どうしてあげたら良いか…解決の糸口をみつけやすいのでは、ないでしょうか♪♪
お話しできるお子さんには、「どうしてイヤなのか」聞いてみるのも良いです。
私の経験上、少なくとも3歳以上のお子さんは、何かしら自分の感じていること、思っていることをお話ししてくれます。
【関連記事:椅子に座って作業をする為の「からだ」を育てよう】
https://riecs.net/blog/132/
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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│更新日:2016年09月30日│
誉めポイント:出来ることの見つけ方♪
先日出会った、4歳のお子さん
その日のおやつは、一口サイズのゼリーでした。
今まで、そのゼリーを食べようとしなかった、ということでしたが、
その日は、「食べる!」と言って、ゼリーをもらっていました。
しかし…
ピラピラのアルミのふたを
つまんで、引っ張って開けることができない…
ゼリーを食べ始めたけど…
底の方に溜まったゼリーが食べられない…
時間がどんどん過ぎて行く…
他のお友達は、次々と遊び始めたけれど
そのお子さんは、ゼリーと格闘中
1つの小さなカップゼリーを食べ終わるのに、
15分以上かかったと思います。
そのお子さんの「出来ない」ことを見ていくと…
「フタが開けられない」
「お口を上手に使って、ゼリーが食べられない」
「時間がかかる」
と…出来ないことのオンパレード。
でも!!!
アルミのフタを半分以上あけてあげると
自分でつまんで、引っ張って、フタをとることが出来た!
ゼリーを食べているうちに…
お口(唇や舌)の使い方が上手になり、
ゼリーを食べることが出来た!
途中で諦めず、
最後まで食べきることが出来た!!
難しいところは
できそうな状況を作ってあげると
自分で出来る経験が増えました
ちょっと待ってあげると
試行錯誤しながら、
自分で出来る方法を考えることが出来ました
そして、
最後までやり遂げる力を持っている♪♪
「出来る」に焦点を当てると
誉めポイントがいっぱいですね〜☆
コツは…
☆「どうやったら出来るかな…?」という視点
☆ちょっと待って、お子さんのしていることを見ること
☆出来そうな状況を作りをお手伝いすること
【関連記事】
発達の凸凹:「雑」「ガサツ」な「結果」と「プロセス」
https://riecs.net/blog/127/
お母さんの氣持ちと時間に
ちょっと余裕のある時に
やってみてください☆
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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