RICSブログ

【障子のはりかえ】は豊かな成長を育む…?

先日のブログ
”適度な力加減”が育つために大事なこと
https://riecs.net/blog/192/
を書きながら、思い出したことがあります。

子どもの頃、年末になると
父が障子の張り替えをしていました。

その時の子どもの役割は…
「ツンツン」から「ビリビリッ」と障子を破ること♪♪

普段は、「破ってはいけない」障子
大事に、ソッと扱わないといけない障子

でも、障子を張り替える時だけは
破ることがお仕事♪ 誰にも叱られません♪♪♪

img_6738

ニコニコ笑ってお仕事が出来ます☆

最初は、本当に破っていいのかなぁ〜と、ちょっと気にしながら
「ツンツン」と人差し指でつつきます。
弱い力から、だんだん強くしていきます。
障子紙は意外と固いんだなぁ〜と感じた記憶があります。

そして、ある時、スポッと指が抜けます☆
「これくらいの力で破れるんだぁ〜」と知ったら
どんどん、スポスポッと穴をあけて行き、ビリビリッと破り始めます。

障子を破ってみたい、日頃の好奇心が満たされ
障子紙の強さやザラザラ・ツルツル感を知り
「このくらいの力で破れるんだぁ〜」と自分の力の加減を知ることが出来る♪

私は不器用で、感覚の違いを感じにくいタイプの子どもだったと思います。
なので、1年に1回でも
こういう経験をさてもらってきたことが
とっても貴重だったなぁ〜と、思います。

「障子を張り替える」という作業は
私たちの暮らしの中から失われつつありますが
子どもの発達を促すエッセンスが詰め込まれています☆

力の加減を知る他にも…
どのような、道具を使うと上手に貼る事が出来るのか
どうすると、効率よく、ピンッと紙を貼る事が出来るのか
どのような、段取りで行うと、上手くできるのか

実際には大人が行う作業でも
一緒に遊びながらお手伝いできる環境の中で
子どもは、大人のしていることを見ています

それが、生きる智慧・生きる力にも繋がって行きます

暮らしの中の何気ない作業に
子どもの発達を促すエッセンス満天☆

子どもは日々の暮らしの中で育っていく
そのことを実感する日々です。

今年は、家族で障子の張り替えにチャレンジ!も楽しいかもしれませんね☆
(個人的には、夏〜秋のうちに、張り替えた方が楽な氣がします♪♪ )

最後まで読んでいただき手ありがとうございました。
お子さんとお母さんが、元氣に、笑顔で、希望を持って生きて行かれますように♪

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 2016年10月27日(木)10:30−12:00 
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「髪を洗うのを嫌がります」どうしたら良いでしょうか…?

“髪を洗うのを嫌がるのですが、どうしたらいいでしょうか…?”
というご相談をいただきました。

お母さんは、髪を洗ってあげたい
きれいに、清潔に…という思いで一生懸命

一方…お子さんは、髪を洗うのを嫌がる

私は小さい頃は団地に住んでいたので…
お風呂の時間になると、イロイロなお家から
子どもの泣き声が聞こえていたなぁ〜という記憶があります。

今も昔も…髪を洗うのは
多くの子どもにとって
苦手なことなのですね☆

img_6708

 

今回は「髪を洗うのを嫌がる」理由について、考えてみたいと思います。

 

先日、数回に渡って、感覚のお話をしていたこともあり…
【関連記事】
☆「感覚刺激に敏感」…どういうこと?
https://riecs.net/blog/140/
☆知って得する♪「感覚に敏感」なお子さんの接し方
https://riecs.net/blog/149/
☆「キライ」を「楽しく」するヒント♪♪ ~泥遊び編~
https://riecs.net/blog/161/

そのお母さんは、お子さんの「感覚が敏感」なのかも…
と、イロイロ考えて、試されたそうです。

*できるだけ、顔に水がかからないように、洗面器でゆっくり流したり、流す位置を工夫してみたり…
*香り付きシャンプーは、フタを開けなくても、「目にしみる〜」と言って、苦手そうだったので
*無香料のシャンプーに変更されたそうです

お母さんの、柔軟性&工夫&行動力がステキですね〜♡♡

その結果…髪を洗わせてくれる日も増えたけど…
でも、やっぱりイヤがることが多い、ということでした。

そこで、「髪を洗う」作業を少し細かく見てみました。

髪を濡らす ︎▶︎ シャンプーをつける ▶︎ 洗い流す ▶︎ 拭く(タオル) ▶︎ 乾かす(ドライヤー)

いわゆる「髪を洗う」という言葉からイメージするのは
「シャンプーをつける ▶︎ ︎洗い流す」 でしょうか。

でも、髪を洗うのを嫌がる理由は、その前後にあるのかもしれません。

例えば…私の場合
顔に水がかかることはOKだったけど…
*母にタオルで髪を拭かれると、髪が引っ張られるようで、頭が痛い!
更に、タオルで拭かれる間
*体がグラグラ動いてしまい…
*母から「ちゃんと立ちなさい」と言われる
*そんなこと言われても…ちゃんと踏ん張って立つことが出来ない…
(私は、姿勢を保つことが難しい & 不器用

なので、髪を洗うのはイヤでした(笑)

ということで、私が、髪を洗うのがイヤだった理由
実は、髪を洗った後の「髪を拭く時」だったのです☆

そして、私の場合「感覚の敏感さ」に加え、
「姿勢を保つことの難しさ」にも理由がありました。

特に、小さなお子さんや、姿勢を保ち続けたり、バランスがあまり良くないお子さんの場合…
*頭をゴシゴシされる時、首や体がグラグラ動いて、不安定になっている
*立ったまま、目を閉じることが怖い
*頭を下に向けたり、頭の位置が変わることに不安
というお子さんもおられます。

他にも…
*顔に水がかかるのがイヤだ
*息が苦しい(お湯で流している間)
*シャンプーの泡が目に入るのがイヤだ
*髪を触られると、痛い
*シャワーから出るお湯が痛い
*ドライヤーの音がイヤだ
*ドライヤーの風がイヤだ …などなど…

嫌がる理由は、お子さんによって異なりますが…

「嫌がっている」ことの前後にしていることも含めて
お子さんの苦手なこと、でも頑張っていることをみてみる
どうしてあげたら良いか…解決の糸口をみつけやすいのでは、ないでしょうか♪♪

お話しできるお子さんには、「どうしてイヤなのか」聞いてみるのも良いです。
私の経験上、少なくとも3歳以上のお子さんは、何かしら自分の感じていること、思っていることをお話ししてくれます

【関連記事:椅子に座って作業をする為の「からだ」を育てよう】
https://riecs.net/blog/132/

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
お子さんとお母さんが、笑顔で希望を持って、人生を進んで行かれますように♪♪

 

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発達の凸凹:「雑」「ガサツ」な『結果』と『プロセス』

私は子どもの頃、女の子なのに…「雑」「ガサツ」「ざまく」と言われていました。
(「ざまく」は出雲地方の方言かもしれません…「粗雑な」「いい加減な」という意味です)

「雑」なのには、私なりの理由がありました。

例えば…図工の時間
絵を描くことも上手にできませんが、それ以上に、絵の具で色を塗ることが、とても苦手でした。

というのは…
塗りたい枠から大きくはみ出してしまったり、
水分と絵の具の量の調整が上手く出来なかったり、
手が絵の具でベタベタになって、作品や道具に絵の具がつくからです。

最初から「雑」「いい加減に」しようとしているわけではありませんでした。
丁寧にしようとしても、どうしても筆で絵の具を上手に色を塗ることが出来ない。
上手く出来ないことが続くので、次第に「もういいや〜」と投げやりになり…
結果として、「雑」「いい加減」な仕上がりとなっていました。

例えば…工作の時
「こういうのを作ろう!」と…イメージはあるのです。
でも、順序良く作るために、段取りをすることは苦手でした。
というか、どのような手順で作ると上手に出来るのかが分かりませんでした。
なので…
思いつくままに、作り始め、
作りながら貼ったり、はがしたり、修正をしていくことが多かったように記憶しています。
そのために…
材料が破れたり、足らなくなったり、見た目が美しくない作品が出来上がります。
その結果…
「雑」「いい加減」な作品を作った…ということになっていました。

『結果』を見て分かること
『プロセス』『過程』を見て分かること
この2つはどちらも大事です。

ですが、大きな違いもあります。
それは…
『結果』は後からも見ることが出来るけど
『プロセス』は、その時に見ないと、消えてしまうことです。

そして、『プロセス』を見ることで、そのお子さんの出来ていることも見えて来ます。

もし、「雑」だなぁ〜と思うお子さんがいたら
是非、そのお子さんが、どのようにその作業に取り組んでいるのか
『プロセス』を見てみてください。
成長を促す関わり方や誉めどころのヒントがきっとありますよ♪♪

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