RICSブログ

発達を促すポイント…「手づかみ食べ」って大事なの?

離乳食が始まると…
子どもは『自分で食べたい!』と意欲満々にお皿に手を伸ばして来ます。

が、その結果…
顔や手はベタベタ、洋服も机も、床もグチャグチャになってしまいます😓。

時間がないから、手間がかかるから、汚れちゃうから…イロイロな理由から
ついつい、お母さんがスプーンで食べさせてあげることも多いと思います。

ですが、余裕のある時にちょっとだけ思い出してみてください。

『子どもは自分で経験して、学び、成長していきます』

ベタベタ、グチャグチャしながら
食材の柔らかさ、かたさ、ブツブツ、ツルツルなどの、感覚の違いを学んでいるのです。
触って経験することが、後の、スプーンやお箸を使ったり、更には言葉を覚えることにも繋がります。

ちょっと大きくなると…こんなこともし始めます。

ブドウの皮をむく(1歳10ヶ月のお子さん)
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食べるよりも、皮をむく方が楽しい お年ごろ♪♪

子どもにとっては、楽しい遊びですが…

実は、『小さい物をつまんで引っ張って』…という手の発達を育てる場面でもあります。

そう考えると、手づかみ食べって大事だなぁ〜と思いませんか?

お母さんに、ちょっとだけ余裕のある時に
手づかみ食べOK!という時を持っていただけるといいなぁ〜と思います☆

 

☆RICSからのお知らせ☆    詳しい内容は ↓
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♪子育てを愉しむ ちょっと深いおしゃべりカフェ6
2016年9月30日(金)10:30−12:00 対象:小学校高学年のお子さんを持つお母さん

♪お母さんの心のデトックス 子育てを愉しむ おしゃべりカフェ7
 2016年10月5日(水)10:30−12:00
 対象:お子さんが「言うこと聞いてくれない〜😣」「どう関わったら良いんだろう??」と思っているお母さん

♪子育てを愉しむ ちょっと深いおしゃべりカフェ8
 2016年10月27日(木)10:30−12:00
 対象:幼児〜小学校低学年のお子さんを持つお母さん

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作業療法士&グローアップクリエ−ター 引野里絵
活動エリア:島根県東部(松江・出雲・雲南・安来・奥出雲・飯南)/鳥取県西部(米子・境港)/広島県尾道市

発達の凸凹:「雑」「ガサツ」な『結果』と『プロセス』

私は子どもの頃、女の子なのに…「雑」「ガサツ」「ざまく」と言われていました。
(「ざまく」は出雲地方の方言かもしれません…「粗雑な」「いい加減な」という意味です)

「雑」なのには、私なりの理由がありました。

例えば…図工の時間
絵を描くことも上手にできませんが、それ以上に、絵の具で色を塗ることが、とても苦手でした。

というのは…
塗りたい枠から大きくはみ出してしまったり、
水分と絵の具の量の調整が上手く出来なかったり、
手が絵の具でベタベタになって、作品や道具に絵の具がつくからです。

最初から「雑」「いい加減に」しようとしているわけではありませんでした。
丁寧にしようとしても、どうしても筆で絵の具を上手に色を塗ることが出来ない。
上手く出来ないことが続くので、次第に「もういいや〜」と投げやりになり…
結果として、「雑」「いい加減」な仕上がりとなっていました。

例えば…工作の時
「こういうのを作ろう!」と…イメージはあるのです。
でも、順序良く作るために、段取りをすることは苦手でした。
というか、どのような手順で作ると上手に出来るのかが分かりませんでした。
なので…
思いつくままに、作り始め、
作りながら貼ったり、はがしたり、修正をしていくことが多かったように記憶しています。
そのために…
材料が破れたり、足らなくなったり、見た目が美しくない作品が出来上がります。
その結果…
「雑」「いい加減」な作品を作った…ということになっていました。

『結果』を見て分かること
『プロセス』『過程』を見て分かること
この2つはどちらも大事です。

ですが、大きな違いもあります。
それは…
『結果』は後からも見ることが出来るけど
『プロセス』は、その時に見ないと、消えてしまうことです。

そして、『プロセス』を見ることで、そのお子さんの出来ていることも見えて来ます。

もし、「雑」だなぁ〜と思うお子さんがいたら
是非、そのお子さんが、どのようにその作業に取り組んでいるのか
『プロセス』を見てみてください。
成長を促す関わり方や誉めどころのヒントがきっとありますよ♪♪

発達凸凹:鉛筆ガリガリ・椅子ガタガタ…なぜ??

私は子どものころ「女の子なのに、お行儀が悪い」「集中力がない」と、叱られることが多かったです。

理由は、鉛筆をガリガリ噛んで、筆箱の中の鉛筆は、すべて芯が見えそうになっていたり、
授業中に椅子をガタガタさせて、ガタン!と大きな音を出して転んだりしていたからです。
授業中に転ぶことは頻繁だったので、「また…」と冷ややかな目で見られることもありました。

自分でも、「ガリガリもガタガタもやめよう」とは思うものの
無意識に鉛筆を噛んでいたり、椅子をガタガタさせてしまい、やめることは出来ませんでした。

なぜだろう…?とずっと思っていましたが
その理由は、作業療法士になり、感覚統合理論を学んで分かりました。

「脳が、ガリガリと噛んだり、ガタガタと揺れたりする感覚刺激を求めていたのだ!」

私は、覚醒が低いタイプです。
すぐに眠くなるし、どこでも眠れる、「のび太くん」のような感じです。

でも、授業中だし、起きていないといけない。
なので…脳が一生懸命起きている為に刺激を求めた結果が…
「ガリガリ」「ガタガタ」という刺激だったのです。
専門的には「ガリガリ」は「固有受容感覚」
「ガタガタ」は「前庭感覚」と言います。

「何でこんなことするの??」という理解しがたい行動も、実は理由があるのです!!

理由が分かると、お母さん、お父さん、先生方にとって理解し難い行動も
優しい目でみることができるのではないでしょうか…

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