RICSブログ

届くかなぁ〜?? 【経験は人を育てる♪♪】

「ドングリ取って〜」とやって来た、3歳のお子さん☆

木になっているドングリが欲しかったけど
自分では届かないから…
自分より大きい、大人だったら届くだろう、と私のところへ来たようです。
しかし、私は身長150cm、お子さんを抱っこしても、届きそうにありません。

こういう時、あなたはどうしますか??

その1)私は届かないから、○○先生に取ってもらおう!と提案する

その2)結果は分かっているけど、「やってみようか」と抱っこする

その3)「どうやったら届くかなあ〜」と、子どもと一緒に考える

などなど・・・イロイロな方法があると思います。

私は、今回“その2”の方法をトライしました。

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お子さんを抱っこして…「届くかなぁ?」とやってみました。
が…やっぱり届きません。

私たちは、どうして「ここは届く」「ここは届かない」と分かるのでしょうか??

そのお子さんは、私に抱っこされて、
2回くらい手を伸ばしたけど、
やっぱり手が届かないことを確認したら
スルスルッと抱っこから降りて
どうしようか…と考えている様子。

最後は、近くにいた、背の高い先生に抱っこしてもらい、
自分でドングリを取ることが出来ました☆

私は、木になっているドングリまでの高さを一目見て
「私には届かない」と判断しました。
そして、
「きっと、○○先生に抱っこされたら届くだろうなぁ〜」ということも分かりました。

私たちが、欲しい物や場所まで「自分の手が届くかどうか」が分かるのは、なぜでしょう?

ポイントは…
□「自分の腕の長さ」が感覚的に分かる
□「自分の身長」が感覚的に分かる
□ 欲しい物までの「距離」が感覚的に分かる

『感覚的に分かる』ということが大事です。
自分の腕の長さや、欲しい物までの距離を、メジャーで測って分かるのではありません。
その物の位置を、パッと見た時に、自分で出来るかどうかを脳が判断しています。

もちろん、誤差はあります☆
届きそうだったけど、ダメだった…ということは、大人でもあると思います。

私は、その誤差が大きいので、「届くだろう」と思って…
手を伸ばしても
つま先立ちしても
ジャンプしても
結局届かなかった…
ということは多々あります(笑)

いろいろやった結果、
最初から、椅子を持ってくれば良かった…
最初から、誰かにお願いすれば良かった…
という非効率なことが多々…(笑)

でも!
最近は少しずつそういう非効率なことが減って来ました。

なぜか…?

いろいろな作業を、いろいろな環境で経験しながら
少しずつ学習している結果だと思っています。

大人には最初から分かっていることでも
子どもには、未知の世界です!!
結果は分かっているけど…
敢えて経験してみる!!

そういう経験が多ければ多いほど
子どもは、自分で考え、自分で対応する術を学んでいきます。

大人でもまだまだ学び、成長中です☆
子どもなら、なおさら、成長は未知数です♪♪

余裕のある時には…
ぜひ、お子さんにとっての経験に目を向けてみてください☆

『感覚的に分かる』ということについては、また後日!

【関連記事】
☆発達の凸凹:「雑」「ガサツ」な「結果」と「プロセス」
https://riecs.net/blog/127/

☆発達を促すポイント…「手づかみ食べ」って大事なの?
https://riecs.net/blog/129/

☆誉めポイント:出来ることの見つけ方♪
https://riecs.net/blog/164/

☆見〜つけた♪ 子どもが「より良く育つ」環境☆
 
☆”適度な力加減”が育つために大事なこと
 
☆障子の張り替えは発達を促す…?

 

 

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発達の凸凹: “忘れ物が多い”…どうしていますか?

私は、忘れ物が多い子どもでした。
(大人になっても、忘れっぽいですが…)

小学生の頃
忘れ物をした日は、「漢字100文字」を書かされていました…

先生は、「100文字書くのは大変でしょう。だから、もう忘れ物しちゃダメだよ」という思いで、
忘れ物に対する対応として、「漢字100文字」を課題とされたのだと思うのですが…

私にとっては、「手が疲れた」「休み時間に遊べなかった」と言う記憶しかなく…
更に、早く終わらせるために、適当に漢字を書くこと習得し…

全く、忘れ物の解決策にはなりませんでした(笑)

中学生になると
殆ど全ての教科書や道具を、学校に置いておくことで、対応し、
(体操服で過ごすことが多かったので、制服を学校に置きっぱなしの時期もありました)

大学生になると
忘れないように、メモをすることを覚えました。

紙に書いたら、その紙をどこかに忘れてしまうので
手(腕)に書くようにしました。
手を洗っても消えないところに、ボールペンかマジックで。

こうして振り返ってみると
学校の先生からみたら、適切な対応だったかどうかは別として…

忘れ物をしないようにするためには

『漢字100文字』を書くよりも…

「教科書を置いておく」
「手にメモする」
こちらの方が、対策になっている様に思います。

今、出来ていないこと、難しいこと…
どうすると、出来るようになるのか??

いわゆる「罰」という視点よりも

そのお子さんが出来る形で
具体的な対策を考える!

その方が、課題が解決しやすいと思いませんか〜?

皆さんの、忘れ物対策、教えてください♪♪

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最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
お子さんとお母さんが、元氣に、笑顔で、希望をもって生きていかれますように☆

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【障子のはりかえ】は豊かな成長を育む…?

先日のブログ
”適度な力加減”が育つために大事なこと
https://riecs.net/blog/192/
を書きながら、思い出したことがあります。

子どもの頃、年末になると
父が障子の張り替えをしていました。

その時の子どもの役割は…
「ツンツン」から「ビリビリッ」と障子を破ること♪♪

普段は、「破ってはいけない」障子
大事に、ソッと扱わないといけない障子

でも、障子を張り替える時だけは
破ることがお仕事♪ 誰にも叱られません♪♪♪

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ニコニコ笑ってお仕事が出来ます☆

最初は、本当に破っていいのかなぁ〜と、ちょっと気にしながら
「ツンツン」と人差し指でつつきます。
弱い力から、だんだん強くしていきます。
障子紙は意外と固いんだなぁ〜と感じた記憶があります。

そして、ある時、スポッと指が抜けます☆
「これくらいの力で破れるんだぁ〜」と知ったら
どんどん、スポスポッと穴をあけて行き、ビリビリッと破り始めます。

障子を破ってみたい、日頃の好奇心が満たされ
障子紙の強さやザラザラ・ツルツル感を知り
「このくらいの力で破れるんだぁ〜」と自分の力の加減を知ることが出来る♪

私は不器用で、感覚の違いを感じにくいタイプの子どもだったと思います。
なので、1年に1回でも
こういう経験をさてもらってきたことが
とっても貴重だったなぁ〜と、思います。

「障子を張り替える」という作業は
私たちの暮らしの中から失われつつありますが
子どもの発達を促すエッセンスが詰め込まれています☆

力の加減を知る他にも…
どのような、道具を使うと上手に貼る事が出来るのか
どうすると、効率よく、ピンッと紙を貼る事が出来るのか
どのような、段取りで行うと、上手くできるのか

実際には大人が行う作業でも
一緒に遊びながらお手伝いできる環境の中で
子どもは、大人のしていることを見ています

それが、生きる智慧・生きる力にも繋がって行きます

暮らしの中の何気ない作業に
子どもの発達を促すエッセンス満天☆

子どもは日々の暮らしの中で育っていく
そのことを実感する日々です。

今年は、家族で障子の張り替えにチャレンジ!も楽しいかもしれませんね☆
(個人的には、夏〜秋のうちに、張り替えた方が楽な氣がします♪♪ )

最後まで読んでいただき手ありがとうございました。
お子さんとお母さんが、元氣に、笑顔で、希望を持って生きて行かれますように♪

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詳細:ありママクラブ さんブログにて
 
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